読書メモ: 引きこもりニートの本音: "家族に読んで欲しい脱出のためのヒント 著:伊藤伸之
1.引きこもりの感情・何を考えているか
- 自身が引きこもり・ニートであることに対して、はっきりとした「恥ずかしい」という自覚がある。かつ、そこから脱却しなければならないという脅迫概念も常に持っている。
- 下手なプライドで開きなおったふりをする。焦りを家族に知らてたくない。
- 本人は毎日胃がいたくなるほど、将来のことを考えているので、「将来についてどう思っているか?」「真面目に考えろ」などは禁句。苛つかせる無駄な刺激となる。
- 引きこもりは家族に対して、「合わせる顔が無い」と感じている。高圧的な態度を取ったとしても、本人の中では申し訳なく思っている。
- 家族との会話を拒否するのは、家族が本当に嫌いだからではない。自身の現状にたいして、劣等感やら羞恥心で家族に申し訳なく思ってて、面と向かって話したくない。
- 引きこもりが家族と仲良くできないのは、自身の劣等感や羞恥心のため。なので、家族と仲良くするのに努力するのではなく、原因である引きこもり状態の解決に注力する。
- 引きこもりが、両親からお金の援助をしてもらっていても、決して兄弟や親族からはそういったものは受けたくないと考えている。他の親族には弱みをみせたくないというプライドがある。(死んだほうがマシと感じることも多い)
2.引きこもりの一人暮らし
- 引きこもりに一人暮らしをさせる方法は友好
- 引きこもりがまともになるというよりは、家族の精神的な負担が大幅に減る。
- いきなりの経済的自立は難しいので、出る条件として「仕送りをする」と伝えて安心させる。
- 本人も思いっきり引きこもれるので、本人にも都合が良い
- 一人暮らしを打診する際、本人はいらない人間だと受け取る可能性もあるが、自身が日頃から感じていることなので、「やっぱりな」と思うだけで、深刻には傷つかない可能性が高い。
- 一人暮らしさせた後、実家に戻ることは、引きこもりにとって負い目があり躊躇が大きい。
3.仕事をさせる
- 引きこもったままでもお金を稼げは、劣等感・羞恥心は感じなく改善していく。
- 引きこもりは例外なくネット・パソコンにそこそこ強い。
- 引きこもりのまま稼げる方法があれば、苦労は厭わない。
- 引きこもりが長いので、必ず一度はネットで稼ぐことを考えているはず。本気で取り組まなかった可能性が高い。
- 十分な期限をつけて、援助を打ち切る。
- 一人暮らしさせた後、1年ったったところで、「あと、2年でお前への生活費・小遣いは一切辞めることにする」と伝える。→→→→→「引きこもりのままでよいから、在宅ワークでも、内職でもなんでもよいから、自分が食えるだけ稼いで」。高齢の場合は、普通の仕事はもう無理と諦めた方が良いという認識で話す。
4.ブログを書くことで、引きこもり状態が改善する→趣味ブログ
- コミュニケーション能力のアップ
- 言語能力の衰え防止
- 生活リズムの改善
- 情報収集、知識欲
- 気力やモチベーションの維持
- 活動的で明るくなる
- ライダースキルアップ
- 社会復帰への足がかりとなる
その他:
- 資格を取るために働くことを先延ばしにすることを認めない。
- 在宅ワークの例:HP作成、文章起こし